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時期
1750–1830年
地域
フランス、イタリア、イギリス、ドイツなどヨーロッパ各地
本DB収録 15 点

新古典主義

Neoclassicism

18世紀半ばから19世紀初めにかけて、古代ギリシア・ローマの美術を手本に広がった美術の動向。軽やかなロココに代わって、明確な輪郭と厳格な構図で、古代の英雄の徳や崇高な主題を描いた。フランスのダヴィッドとアングルが代表する。

解説OVERVIEW

定義と時代背景

新古典主義は、18世紀半ばから19世紀初めにかけて、古代ギリシア・ローマの美術を手本としてヨーロッパに広がった美術の動向である。1738年に始まるヘルクラネウム、1748年からのポンペイの発掘が古代への関心をかき立て、ドイツの美術史家ヴィンケルマンは1755年、古代ギリシアの美術を「高貴な単純と静かな偉大」とたたえた。啓蒙思想のもとで、宮廷の享楽を映した優美なロココは軽薄とみなされ、道徳を教える厳粛な芸術が求められた。フランスではこの流れが、フランス革命とナポレオンの帝政という激動の政治と深く結びついた。

造形上の特徴

主題は古代の歴史や神話で、とくに私情より祖国や義務を選ぶ英雄の徳が好まれた。人物は明確な輪郭で描かれ、古代彫刻のように理想化された体つきを持つ。浅い舞台のような空間に人物を横に並べる構成は、古代の浮彫りにならう。筆の跡を残さない滑らかな仕上げと、素描を重んじて色彩を抑えることも特徴である。衣装や建物も、トーガや円柱、アーチといった古代の意匠で整えられる。張りつめた静けさ、硬質な輪郭、左右の均衡のとれた構図が見分ける手がかりになる。

代表画家と代表作

先駆者には、ローマで活動したアントン・ラファエル・メングスや、ダヴィッドの師ジョゼフ=マリー・ヴィアンがいる。ジャック=ルイ・ダヴィッドは《ホラティウス兄弟の誓い》(1784年)でこの様式を確立し、《ソクラテスの死》(1787年)を経て、《マラーの死》(1793年)や《ナポレオンの戴冠式》(1805〜1807年)で革命と帝政の時代を描いた。弟子のジャン=オーギュスト=ドミニク・アングルは、《グランド・オダリスク》(1814年)などで、滑らかな線と理想化された人体を追い求めた。彫刻ではアントニオ・カノーヴァが名高い。

前後の流派との関係

新古典主義は、ロココの装飾性と官能性への反発から生まれ、17世紀のニコラ・プッサンに代表されるフランスの古典主義の伝統を受け継いだ。19世紀に入ると、感情や想像力、異国や中世への憧れを重んじるロマン主義が興り、色彩を重んじるドラクロワと、線を重んじるアングルの対立は、新旧二つの流れの象徴となった。新古典主義の教えは、その後もアカデミック美術とサロンの絵画の基礎として受け継がれ、19世紀後半の写実主義や印象派は、その権威への反発から生まれていく。

代表画家ARTISTS

代表作MAJOR WORKS

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