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時期
1140–1500年
地域
フランス北部からヨーロッパ各地。イタリアではシエナ
本DB収録 4 点

ゴシック

Gothic art

12世紀半ばにパリ近郊で生まれ、ヨーロッパ各地に広まった美術の様式。尖頭アーチで天へ伸びる聖堂の建築に始まり、ステンドグラスや写本、彫刻、金地の板絵に及んだ。細長い人体と、流れるような衣の線が特徴である。

解説OVERVIEW

定義と時代背景

メトロポリタン美術館によれば、ゴシックの新しい建築の文法が初めてまとまった形で示されたのは、パリの北のサン=ドニ修道院聖堂で、修道院長シュジェールのもと1140年から1144年に建てられた内陣である。北フランスの建築家たちは高さを競い、様式はまもなくヨーロッパ中に広まって、彫刻やステンドグラス、金工、写本の挿絵、祭服にまで及んだ。地域によっては16世紀に入っても続いた。ロンドン・ナショナル・ギャラリーによれば、名前はローマ帝国の衰えた時代に南ヨーロッパへ侵入したゲルマン系のゴート族に由来し、はじめはイタリア人が北方の美術を呼ぶのに用いた。メトロポリタン美術館は、古典の形に劣るものという意味をこめて、フィレンツェの美術史家ヴァザーリがこの呼び名を使ったとしている。

造形上の特徴

建築では尖頭アーチが目印で、後期には反曲線のアーチや、細く伸びる支柱、流れるように交わる窓の飾りが加わる。ロンドン・ナショナル・ギャラリーによれば、絵画や彫刻では、人体を細長く引き伸ばし、衣のひだや体の線を流れるように描くのが特徴である。イタリアの板絵では、金箔を置いた地に刻印で模様を打ち、テンペラで人物を描いた祭壇画が、聖堂の祭壇を飾った。

代表画家と代表作

メトロポリタン美術館によれば、ドゥッチョはシエナ派の父とされ、ジョットと並ぶ西洋絵画の創始者の一人である。フィレンツェのジョットは、《オンニサンティの聖母》(1300〜1305年頃、ウフィツィ美術館)で、量感のある人物を玉座に座らせた。フランスや教皇派と結びついたシエナでは、建築も絵画もゴシックの性格が強く、絵は流れるような優美さを帯びた。シモーネ・マルティーニはドゥッチョの叙情的な面を推し進め、義兄弟のリッポ・メンミと《聖女マルガリータと聖アンサヌスのいる受胎告知》(1333年、ウフィツィ美術館)を描いた。ピエトロとアンブロージョのロレンツェッティ兄弟は、このドゥッチョの伝統から少し離れた道を進んだ。

前後の流派との関係

ロンドン・ナショナル・ギャラリーによれば、14世紀末から15世紀半ばにかけて、フランス、イタリア、ボヘミアの宮廷を中心に、装飾的な様式化と豊かな色彩、金の飾りを特徴とする「国際ゴシック」が広まった。空間の筋は通らないことが多いが、自然の細部はみごとに観察されている。代表者にはジョヴァンニ・ディ・パオロ、ピサネッロ、シュテファン・ロッホナーがいる。メトロポリタン美術館は、シモーネの絵の刻印を施した表面と優美な自然らしさが、この宮廷美術の土台になったとする。国際ゴシックの華やかさと細部への愛着からは、イタリアの初期ルネサンスとネーデルラントの初期フランドル派が生まれた。

代表画家ARTISTS

代表作MAJOR WORKS

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