イタリア語で「暗い」を意味する tenebroso に由来し、画面の大部分を深い闇に沈めて、主題となる人物だけを鋭い光で照らし出す描き方をいう。明暗の中間の階調をほとんど置かない点で、立体感を出すためのキアロスクーロより極端である。17世紀初めのローマでカラヴァッジョが確立し、《聖ペテロの磔刑》では岩壁の闇の中に処刑の一場面だけが浮かび上がる。スペインやユトレヒトの画家たちに広まった。