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《エビ足の少年》

Le Pied-Bot
《エビ足の少年》ホセ・デ・リベーラ
Wikimedia Commons / ルーヴル美術館 / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
ホセ・デ・リベーラ
制作年
1642年
素材
キャンバス / 油絵具
寸法
164 × 94 cm
所蔵
ルーヴル美術館 (MI 893)
流派
バロック
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青空と白い雲を背に、裸足の少年が杖を肩に担いで立ち、欠けた歯を見せて笑っている。土色の粗末な服に黒い袋を下げ、片方の足は内側にねじれている。差し出した左手の紙には、ラテン語で施しを乞う言葉が書かれている。

概要

《エビ足の少年》(仏: Le Pied-Bot)は、スペイン出身の画家ホセ・デ・リベーラが1642年にナポリで描いた油彩画である。縦164センチ、横94センチのキャンバスで、パリのルーヴル美術館が所蔵する。右下の地面に「Jusepe de Ribera español F. 1642」の署名と年記がある。所蔵館によれば、いまでは作品と切り離せない「エビ足」の題は1849年に初めて現れ、1870年に作品が館に入ったときに採られた。

画面の読み解き

プティ・パレの2024年の回顧展の資料によれば、描かれているのは、裸足で粗末な身なりの、施しを乞う障害のある少年である。楽しげな表情の少年は、その境遇と障害の特徴に細心の注意を払って描かれている。手にした紙には「DA MIHI ELIMOSINAM PROPTER AMOREM DEI(神の愛のために施しを)」と書かれ、親指で一部が隠れている。作品は見る者に、キリスト教の三つの主要な徳の一つである慈愛を促すもので、対抗宗教改革の時代の宗教的な文脈に置いて見る必要がある。

技法・様式

キャンバスに油彩で描かれる。同展の資料によれば、リベーラは、カラヴァッジョ以来の、街の子どもたちを自然主義的に描く伝統に立ちながら、少年を一人だけ全身で、公式の肖像画の慣習に従って描いた。この選択が、主題にかつてない尊厳を与えている。展覧会は、哀れな障害者を勇ましい剣士のような肖像に仕立てたと評する。明るい空は、1638年から1642年にかけて暗い背景を離れていったリベーラの画風の変化を示す。

来歴

所蔵館によれば、1642年にはナポリのフランドル出身の商人ファンデナイデン家の収集にあった。その屋敷はのちにコロンナ・ディ・スティリアーノ家のものとなり、作品はおそらく1830年代初めまでそこに残った。1839年にロンドンのクリスティーズに出たが売れず、1849年以前に医師ルイ・ラ・カーズが300フランで手に入れ、1869年の遺贈で同館に入った。裏の紙には、スティリアーノ公のためにリベーラが描いたとする書き込みがある。所蔵番号はMI 893。

意義

同展の資料によれば、リベーラはナポリで歴代のスペイン副王の公式の画家となる一方、ナポリの庶民を描く肖像画家でもあり続け、その主題はスペインのピカレスク文学の世界に近い。本作は、テネブリズムで知られる画家が、日々の貧しさから一種の驚異を引き出す力を示す作品として、プラド美術館の《年老いた高利貸し》などとともに挙げられる。