クレジット方針 収録範囲について お問い合わせ
作品COLLECTION 画家ARTISTS 流派MOVEMENTS 時代PERIODS 所蔵MUSEUMS 様式史HISTORY 用語集GLOSSARY 検索SEARCH
フィンセント・ファン・ゴッホの肖像

《自画像》1889年、オルセー美術館

Wikimedia Commons / オルセー美術館 / Public domain
生没年
1853–1890年
国籍
オランダ王国
様式
ポスト印象派
本DB収録 8 点

フィンセント・ファン・ゴッホ

Vincent van Gogh

1853年にオランダで生まれ、1890年にフランスで没したポスト印象派の画家。約10年の短い画業で、強い色彩とうねる筆触により、見たものと感じたものを一つにした画面を築いた。

略歴BIOGRAPHY

生涯

1853年3月30日、オランダ南部のズンデルトに牧師の長男として生まれた。画商グーピル商会の店員、英国での教師、ベルギーの炭鉱地帯での伝道師を経て、1880年、27歳で画家を志す。オランダのニューネンで農民を描いたのち、1886年3月に画商の弟テオを頼ってパリへ移り、1888年2月には南仏アルルに移住した。同年10月から迎えたゴーギャンとの共同生活は12月に破綻し、1889年5月からサン=レミの療養院で約1年を過ごす。1890年5月にパリ近郊のオーヴェル=シュル=オワーズへ移り、同年7月29日、37歳で没した。

様式の変遷

ニューネン時代の《ジャガイモを食べる人々》(1885年)は、暗い土色で農民の暮らしを描いた。パリで印象派と新印象派の明るい色彩、さらに浮世絵に触れて画面は一変し、純色の筆触を並べる描き方と、平らな色面や太い輪郭線を取り入れる。アルルでは南仏の強い光の中で黄と青の対比を押し出し、サン=レミ以降は、渦や炎のようにうねる筆触そのものが、対象の形と画家の感情をあらわすようになった。療養院では版画を色で写す模写にも取り組み、《刑務所の中庭(囚人の運動)》を残した。

代表作

《星月夜》(1889年、ニューヨーク近代美術館)と《自画像》(1889年、オルセー美術館)のほか、《ひまわり》の連作(1888〜1889年)、《夜のカフェテラス》(1888年)、《アイリス》(1889年)、《カラスのいる麦畑》(1890年、ファン・ゴッホ美術館)などが知られる。約2,100点の作品を残し、うち油彩は約860点、多くが最後の2年間に描かれたとされる。

影響

生前に評価を得ることは少なかったが、没後はテオの妻ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲルの尽力で展覧会が重ねられ、1914年には兄弟の書簡集も刊行された。原色に近い強い色彩と表現的な筆触は、20世紀初めのフォーヴィスムやドイツ表現主義の画家たちに受け継がれた。現存する800通あまりの手紙は、制作の意図を画家自身の言葉で伝える資料として読み継がれている。

代表作MAJOR WORKS

広告