メメント・モリ
Memento mori
ラテン語で「死を忘れるな」の意。人の命のはかなさと、いつか必ず訪れる死を思い起こさせる図像をいう。頭蓋骨、砂時計や時計、燃え尽きかけたろうそく、しおれた花などが代表的なモチーフで、肖像画や宗教画の片隅に描き込まれたり、17世紀のオランダで流行した虚栄(ヴァニタス)の静物画の主題となったりした。ティツィアーノの《教皇パウルス3世とその孫たち》では、老教皇のそばの卓上の時計が、時の経過と死を思わせるモチーフと読まれている。