- 生没年
- 1598–1664年
- 国籍
- スペイン王国
- 様式
- スペイン・バロック絵画
フランシスコ・デ・スルバラン
17世紀スペインの画家。エストレマドゥーラに生まれ、セビーリャで修道会のための宗教画を多く描いた。ベラスケス、ムリーリョと並ぶスペインの大画家とされる。
略歴BIOGRAPHY
生涯
ロンドン・ナショナル・ギャラリーによれば、バダホス近くのフエンテ・デ・カントスに生まれた。セビーリャで修業したのち、1617年に故郷の地方のリェレナに戻り、1629年までにセビーリャに戻って、市の公式の画家となった。1634年にはマドリードで、フェリペ4世の新しいブエン・レティーロ宮のために神話画を描いた。友人のディエゴ・ベラスケスの口添えがあったのかもしれない。晩年はそれほど成功せず、マドリードで貧しいうちに没した。
様式の変遷
同館によれば、1623年にベラスケスがマドリードへ去ってから、1650年代にムリーリョが台頭するまで、セビーリャで第一の画家だった。作品の多くはスペインの修道会のために描かれ、その独特の作風はカラヴァッジョとその追随者の写実に影響を受けた。最良の作は、きわめて率直で、しかも深く精神的である。ルーヴル美術館によれば、はじめは修道院の禁欲を描くカラヴァッジョ派とみなされたが、20世紀にはすぐれた色彩家として認められ、量感の簡潔な扱いと鋭い自然主義を結びつけた個性的な作風で称えられるようになった。
代表作
《神の仔羊》(1635〜1640年頃、プラド美術館)、画家の署名と年記のある唯一の静物画《レモン、オレンジ、バラのある静物》(ノートン・サイモン財団)、ロンドン・ナショナル・ギャラリーの《瞑想する聖フランチェスコ》が知られる。
影響
ルーヴル美術館によれば、のちにフランスで活動した前衛の画家たち、エドゥアール・マネやパブロ・ピカソ、フアン・グリスに大きな影響を与えた。2026年からは、ロンドン・ナショナル・ギャラリー、ルーヴル美術館、シカゴ美術館が共同で企画した回顧展が巡回している。