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トマス・ゲインズバラの肖像

《自画像》1758〜1759年頃、ロンドン・ナショナル・ポートレート・ギャラリー

Wikimedia Commons / ロンドン・ナショナル・ポートレート・ギャラリー / Public domain
生没年
1727–1788年
国籍
イギリス
様式
ロココ
本DB収録 3 点

トマス・ゲインズバラ

Thomas Gainsborough

1727年にイングランド東部サフォークのサドベリーに生まれ、1788年にロンドンで没した画家。羽のように軽い筆致の肖像画で人気を集め、《青衣の少年》で知られる。風景画をこよなく愛した。

略歴BIOGRAPHY

生涯

1727年5月14日、サフォーク州サドベリーで洗礼を受けた。9人きょうだいの末子である。13歳でロンドンに出て、フランス人の版画家ユベール=フランソワ・グラヴロに学び、フランシス・ヘイマンやウィリアム・ホガースら画家たちの集まりにも加わった。1746年にマーガレット・バーと結婚してサドベリーに戻り、1752年にイプスウィッチ、1759年に保養地バースへ移って上流の顧客をつかむ。1768年にはロイヤル・アカデミーの創立会員となった。1774年にロンドンのペル・メル街に移り、国王ジョージ3世とその一家に好まれる画家となる。1784年、作品の掛け方をめぐってアカデミーと対立し、以後その展覧会に出品しなくなった。1788年8月2日にロンドンで没し、キューの教会墓地に葬られた。

様式の変遷

グラヴロを通じてフランスのロココを、また17世紀オランダの風景画を学んだ。初期の《アンドリューズ夫妻》(1750年頃)では、夫妻の肖像と広い田園風景を一つの画面に結びつけている。やがてヴァン・ダイクの優雅な肖像画に深く学び、羽のように軽い筆致で、衣装の輝きと人物の気品をあらわした。古代やイタリア・ルネサンスへの参照を避け、人物を同時代の服装で描いた点で、ライバルのジョシュア・レノルズと対照をなす。1780年代初めには、想像をまじえて子どもや農民を詩情豊かに描くファンシー・ピクチャーを手がけた。

代表作

《青衣の少年》(1770年、ハンティントン・ライブラリー)のほか、《アンドリューズ夫妻》、《朝の散歩》(1785年)、《画家の娘たち》(いずれもロンドン・ナショナル・ギャラリー)などが知られる。

影響

肖像画ではレノルズと並ぶ18世紀後半のイギリスの第一人者とされる。生計を支えたのは肖像画だったが、本当に愛したのは風景や田園の情景であり、その自由な筆触と、人物と風景を溶け合わせる描き方は、のちのイギリス風景画の先駆けとして評価されている。

代表作MAJOR WORKS

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