
《自画像》1640年頃、ナショナル・ポートレート・ギャラリー(ロンドン)
Wikimedia Commons / ナショナル・ポートレート・ギャラリー / Public domain- 生没年
- 1599–1641年
- 国籍
- スペイン領ネーデルラント
- 様式
- フランドル・バロック絵画
アンソニー・ヴァン・ダイク
アントウェルペン生まれの17世紀フランドルの画家。ルーベンスに次ぐ同地の大画家で、イタリアで学んだのち、イングランドの宮廷でチャールズ1世とその宮廷を描いた。
略歴BIOGRAPHY
生涯
ロンドン・ナショナル・ギャラリーによれば、アントウェルペンに生まれた。早熟で、最初の独立した作品は17歳ごろの1615〜16年にさかのぼる。1621年にはイングランド王ジェームズ1世に仕えたが、まもなくイタリアへ向かい、1627年までとどまった。ジェノヴァでは貴族を気品ある姿で描いた肖像が大いに歓迎された。ネーデルラントでの2度目の時期を経て、1632年にイングランドの宮廷に落ち着き、さらに大きな成功を得た。1641年に没した。
様式の変遷
同館によれば、17世紀フランドルではピーテル・パウル・ルーベンスに次ぐ最も重要な画家で、若い時期にはルーベンスの作品の影響を受けた。イタリアの画家たち、とりわけティツィアーノを学び、深く影響された。アントウェルペンとイタリアで肖像画と宗教画・神話画を描いて大きな成功を収め、素描家、銅版画家としても優れていたが、いまではとりわけ、チャールズ1世とその宮廷の優雅な肖像で記憶されている。
代表作
《チャールズ1世の三面肖像画》(1635〜1636年、ロイヤル・コレクション)、ロンドン・ナショナル・ギャラリーの《チャールズ1世騎馬像》と《ジョン・スチュアート卿とバーナード・スチュアート卿》、ジェノヴァ時代の《バルビ家の子どもたち》が知られる。
影響
同館によれば、チャールズ1世とその家族を描いた威厳ある、理想化した肖像は、イギリスの肖像画に新しい基準を打ち立て、宮廷の人々はそれに倣おうとした。打ち解けた構図の二人の肖像、いわゆる「友情の肖像」をイギリスにもたらしたのも、主にヴァン・ダイクである。