
《画家とパグ犬》(1745年、テート)。パレットに「美と優雅の線」の銘がある
Wikimedia Commons / Public domain- 生没年
- 1697–1764年
- 国籍
- イギリス
- 様式
- ロココ
ウィリアム・ホガース
1697年にロンドンで生まれ、1764年に没したイギリスの画家・版画家。肖像画や団欒図を描いたのち、世相を風刺する連作「当世風の道徳画」を版画にして広く人気を得た。18世紀イギリス画壇を代表する画家。
略歴BIOGRAPHY
生涯
日本語版ウィキペディアによれば、1697年11月10日、教師リチャード・ホガースの子としてロンドンに生まれた。初めは銀細工師の弟子として働き、父が没した1718年前後に版画家となる。1729年、宮廷画家ジェームズ・ソーンヒルの娘ジェーンと駆け落ちして結婚した。ロンドン・ナショナル・ギャラリーによれば、ジョン・ゲイの『乞食オペラ』の一場面で画家として名を上げ、肖像画や団欒図を手がけたが、家族を養うには足りないと考えて、新しい「当世風の道徳画」に向かった。1764年10月26日に没した。
様式
同館によれば、《娼婦一代記》(油彩1731年、版画1732年)と《放蕩一代記》(版画1735年)は自ら版画にして売り切れ、約1743年の6点の連作《当世風結婚》では、金のために結ばれた結婚の行く末を描いて上流階級を風刺した。熱心な芝居好きで、人物も筋も場面の題も自分で考えた。小説家ヘンリー・フィールディングは彼を「喜劇的歴史画家」と呼んでいる。テートによれば、ホガースは曲がりくねった「美の線」が芸術と自然のあらゆる調和と美を支えると考えた。
代表作
《娼婦一代記》(1731年)、《放蕩一代記》(1734年頃)、《当世風結婚》(1743年頃、ロンドン・ナショナル・ギャラリー)、《グレイアム家の子供たち》(1742年、同)、自画像《画家とパグ犬》(1745年、テート)、版画《ビール街とジン横丁》(1751年)が知られる。
影響
日本語版ウィキペディアによれば、ハンス・ホルバインやヴァン・ダイクのような外国出身の画家に頼ってきたイギリスで、イギリス独自の様式をもつ絵画が生まれるのは18世紀のことで、ホガースはその時代を代表する国民的な画家とされる。風刺の版画連作は庶民に人気を博し、「風刺画の父」とも呼ばれた。