イコン
Icon
東方正教会で用いられる、キリストや聖母、聖人を板に描いた聖画像。ギリシア語で「像」を意味する。祈りの対象であって鑑賞のための絵ではなく、描き手の個性よりも定められた型に従うことが重んじられた。金地の背景、正面を向いた姿、奥へすぼまらない逆遠近法などが特徴で、ビザンティン帝国からロシアやバルカン半島へ広がる。ロシアではアンドレイ・ルブリョフの《至聖三者》が頂点とされる。両面に描くものもあり、フェオファン・グレクに帰される《ドンの生神女》は裏に《生神女就寝》をもつ。