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《ミルウィウス橋の戦い》

Battaglia di Ponte Milvio
《ミルウィウス橋の戦い》ジュリオ・ロマーノ
Wikimedia Commons / バチカン美術館 / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
ジュリオ・ロマーノ
制作年
1520–1524年
素材
壁 / フレスコ
寸法
376 × 851 cm
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横長の画面いっぱいに騎兵と歩兵が入り乱れて戦う。中央では白馬のコンスタンティヌス帝が槍を構えて進み、空には剣を手にした天使たちが舞う。右では敗れたマクセンティウスがテヴェレ川に沈もうとしている。

概要

《ミルウィウス橋の戦い》(伊: Battaglia di Ponte Milvio)は、ヴァティカン宮殿の「コンスタンティヌスの間」の壁にフレスコで描かれた大きな歴史画で、バチカン美術館の一部として公開されている。所蔵館によれば、構図のもとの計画は確かにラファエロによるが、絵の制作は弟子のジュリオ・ロマーノが担い、師の死後に仕上げた。英語版ウィキペディアによれば、1520年から1524年にかけて描かれたとみられる。

画面の読み解き

所蔵館によれば、ミルウィウス橋の戦いは、コンスタンティヌス帝とその競争相手マクセンティウスが戦い、後者が敗れて、キリスト教が異教の世界に勝利したことを示す出来事である。右にはテヴェレ川で溺れかけるマクセンティウスが描かれる。場面はローマの北に地形どおり正確に置かれ、左にはモンテ・マリオと、同じころラファエロが建てていたヴィッラ・マダマの工事現場、背景にはサクサ・ルブラの丘が描き込まれている。

技法・様式

壁にフレスコで描かれる。所蔵館によれば、コンスタンティヌスの間の壁画は、ラファエロの素描にもとづいて、ジュリオ・ロマーノとジョヴァン・フランチェスコ・ペンニが率いる工房が描いた。2015年3月から2024年12月まで続いた修復ののち、館はこの部屋を、ラファエロが油彩で描いた2人の擬人像、ジュリオ・ロマーノとペンニの4面の壁画、のちの天井画が並ぶ、16世紀のローマの絵画の歩みを示す重ね書きのような記録とみている。

来歴

所蔵館によれば、コンスタンティヌスの間は、公式の儀式や祝宴に用いられた教皇宮殿の大広間で、キリスト教徒に信仰の自由を認めたローマ皇帝の名にちなむ。メディチ家のレオ10世とクレメンス7世の在位中に壁が装飾され、壁にはこの戦いのほか、《十字架の幻視》《コンスタンティヌスの洗礼》《ローマの寄進》が描かれた。

意義

所蔵館の2025年の報道資料によれば、本作はその後のあらゆる戦闘図の、異論のない図像の手本となった。マドリードのティッセン=ボルネミッサ美術館の画家紹介も、ラファエロの没後に工房を率いたジュリオ・ロマーノが、コンスタンティヌスの間の装飾を続けて本作を描いたことを伝えている。