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《オイディプスとスフィンクス》

Œdipe et le Sphinx
《オイディプスとスフィンクス》ギュスターヴ・モロー
Wikimedia Commons / メトロポリタン美術館 / CC0 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
ギュスターヴ・モロー
制作年
1864年
素材
キャンバス / 油絵具
寸法
206.4 × 104.8 cm
所蔵
メトロポリタン美術館 (21.134.1)

切り立った岩山の道で、裸身の若者オイディプスが槍を手に立ち、翼をもつ女の顔の獣スフィンクスが前脚で彼の胸にしがみついて見上げる。二人はじっと見つめ合う。足もとには、謎に答えられなかった者たちの手足がのぞく。

概要

《オイディプスとスフィンクス》(仏: Œdipe et le Sphinx)は、フランスの画家ギュスターヴ・モローが1864年に描いた油彩の神話画である。縦206.4センチ、横104.8センチの縦長のキャンバスで、ニューヨークのメトロポリタン美術館が所蔵する。所蔵館によれば、モローは本作を1864年のパリのサロンで初めて発表した。

画面の読み解き

所蔵館によれば、ギリシア神話の英雄オイディプスがスフィンクスと向き合う場面で、スフィンクスは「朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足で歩くものは何か」という謎を問いかけている。答えは人間で、赤子のときは這い、大人になると直立して歩き、老いては杖をつく。手前には、答えを誤った者たちの亡骸が横たわる。館の音声解説によれば、そこには死体の手と足、さらに謎に敗れた王の冠と英雄の月桂冠が見える。

技法・様式

キャンバスに油彩で描かれる。館の音声解説によれば、モローは色彩と凝った装飾を愛し、右の円柱の上の精緻に描き込まれた壺にもそれが表れている。所蔵館によれば、日常生活を描くことが重んじられ始めた時代に、モローは聖書や神話、想像の主題を描き続けた。スフィンクスの青い翼と、オイディプスの肌の白さが、暗い岩山と曇った空の中で際立つ。

来歴

ギュスターヴ・モロー美術館の年譜によれば、モローは1864年のサロンへの復帰作として本作を出品し、作品はナポレオン公(プランス・ナポレオン)に買い上げられた。のちにウィリアム・H・ヘリマンの遺贈により、1920年にメトロポリタン美術館に入った。所蔵番号は21.134.1。

意義

所蔵館によれば、本作の現実離れしたイメージは、画家オディロン・ルドンや作家オスカー・ワイルドら若い世代を惹きつけた。モローはのちにエコール・デ・ボザールで教え、館の音声解説は、教え子のアンリ・マティスが、それぞれ自分の様式を見つけるよう励ましたモローを重んじたと述べる。