恥じらいのヴィーナス
Venus Pudica
裸のヴィーナスが、片手で胸を、もう一方の手で下腹部を覆う姿。ラテン語で「慎み深いヴィーナス(ウェヌス・プディカ)」と呼ばれる。古代ギリシアの裸のアフロディテ像に始まる型で、ローマ時代の模刻《メディチのヴィーナス》や《カピトリーノのヴィーナス》で広く知られた。ルネサンス以降の画家はこの身ぶりを裸婦の手本とし、ボッティチェッリの《ヴィーナスの誕生》の女神や、ラファエロの《ラ・フォルナリーナ》の女性にもその姿勢が見られる。