
エドゥアール・マネ《すみれの花束をつけたベルト・モリゾ》(1872年、オルセー美術館)
Wikimedia Commons / オルセー美術館 / Public domain- 生没年
- 1841–1895年
- 国籍
- フランス
- 様式
- 印象派
ベルト・モリゾ
1841年にブールジュで生まれ、1895年にパリで没したフランスの画家。1874年の第1回印象派展に女性としてただ一人自分の名で出品し、身近な人々と家庭の情景を素早い筆づかいで描いた。
略歴BIOGRAPHY
生涯
オルセー美術館の画家名鑑によれば、1841年にブールジュで生まれ、1895年にパリで没した。同館の2025年の記事によれば、裕福な家に生まれ、父はシェール県の知事を務めた。当時の女性はエコール・デ・ボザールに入れなかったため、姉エドマとともに個人で絵を学び、ジョゼフ・ギシャールを経てコローに師事した。1860年代半ばには姉妹でサロンに出品している。1868年、ルーヴル美術館で模写をしていたときエドゥアール・マネと出会い、マネは彼女を14回描いた。1874年、マネの弟ウジェーヌと結婚し、1878年に娘ジュリーが生まれた。
様式
同館の2019年の回顧展の解説によれば、人物画と肖像画を中心に、流行の装い、身づくろいをする女性、働く女性、家庭の室内といった現代生活の情景を描き、室内と屋外の境にあたる窓やバルコニーも好んだ。技法は大胆で力強く、描写的というより暗示的である。素早い下描きのような筆づかいで、周縁を薄く塗り残し、ときにキャンバスの地をのぞかせた。同時代の批評家はこの未完成のような仕上げを気後れとみたが、館はいつ作品が完成するかを自ら決めた確かな統御の表れとみる。
代表作
《ゆりかご》(1872年、オルセー美術館)は、館が「疑いなく最も有名な作品」と呼ぶ代表作である。
影響
同館によれば、1874年春の第1回印象派展に、モネ、ドガ、ルノワールらとともに出品し、1879年を除くすべてのグループ展に参加した。没したときにはおよそ400点の絵を残した。1896年には、モネ、ルノワール、ドガ、詩人マラルメらが、デュラン=リュエル画廊で一周忌の回顧展を開いた。1993年には遺族が36点の油彩と約50点の素描・パステルをマルモッタン・モネ美術館に寄贈している。