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《屋根の眺め(雪の効果)》

Vue de toits (Effet de neige)
《屋根の眺め(雪の効果)》ギュスターヴ・カイユボット
Wikimedia Commons / オルセー美術館 / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
ギュスターヴ・カイユボット
制作年
1878年
素材
キャンバス / 油絵具
寸法
64.5 × 81 cm
流派
印象派
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低く垂れこめた灰色の空の下、雪をかぶったパリの屋根が幾重にも重なる。手前には屋根窓の並ぶ大きな屋根、その先に赤い煙突や細い煙突の筒が立ち、奥では葉を落とした木々と建物が雪にかすむ。

概要

《屋根の眺め(雪の効果)》(仏: Vue de toits (Effet de neige))は、フランスの画家ギュスターヴ・カイユボットが1878年に描いた油彩画である。縦64.5センチ、横81センチ。雪に覆われたパリの屋根を、高い窓から見下ろして描く。オルセー美術館が所蔵する。

画面の読み解き

所蔵館によれば、本作はパリの冬の一日の空気をとらえている。低い灰色の空が雪をかぶった屋根の上に垂れこめ、色はくすんだピンクのわずかな色調だけに抑えられる。手前には屋根窓の並ぶ大きな屋根が斜めに横たわり、その先にれんが色の煙突や細い煙突の筒が立つ。奥へいくほど、葉を落とした木々と建物の並びは淡い灰色にかすみ、雪と霞のなかに溶けていく(空気遠近法)。

技法・様式

キャンバスに油彩で描かれ、左下に「G. Caillebotte」の署名がある。所蔵館によれば、カイユボットは、オスマンが改造したパリの街路の情景や、自宅のバルコニーから見下ろす眺めなど、都市を新鮮で意外な角度から描いた。本作のような眺めには、写真を除けば直接の先例がほとんどないが、写真から影響を受けたかどうかは定かでない。モネやシスレー、ピサロと同じく、季節による光と景色の移ろいにも関心を寄せていた。

来歴

所蔵館によれば、1879年にパリのオペラ大通りで開かれた第4回印象派展に出品された。画家の没後、1894年に弟マルシャル・カイユボットが国に寄贈し、「風景の習作」の題でリュクサンブール美術館に入った。その後はルーヴル美術館、1947年から1986年まではジュ・ド・ポーム(印象派美術館)にあり、1986年にオルセー美術館へ移った。所蔵番号は RF 876。現在は5階の31室に展示されている。

意義

所蔵館によれば、カイユボットは1876年に印象派の仲間に加わり、豊かな財産によって、画家としても支援者としても最も活発な一人となった。1879年の展覧会には25点を超える作品を出し、屋根の眺めも2点含まれていたが、批評家はボート漕ぎの場面や肖像ほど注目しなかった。今日では、高く評価される都市の連作の大切な一部とされる。《床削り》とともに寄贈された本作は、作品の多くが長く一族のもとにあったため、一般に知られた数少ないカイユボットの一点だった。