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《聖母のエリザベト訪問》

La Visitación
《聖母のエリザベト訪問》ラファエロ・サンティ / ジュリオ・ロマーノ
Wikimedia Commons / プラド美術館 / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
ジュリオ・ロマーノ 、 ラファエロ・サンティ
制作年
1517–1519年
素材
板からキャンバスへ移設 / 油絵具
寸法
200 × 145 cm
所蔵
プラド美術館 (2026年6月27日〜11月3日、ラクイラのアブルッツォ国立美術館の展覧会に貸出中)
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野の道で、橙のマントに頭巾を巻いた年老いたエリザベトと、桃色の衣に青いマントの若い聖母が手を取り合う。聖母は膨らんだ腹に手を添える。左奥の川辺では洗礼の場面が演じられ、空には父なる神が現れる。

概要

《聖母のエリザベト訪問》は、ラファエロ・サンティの工房が1517年から1519年に手がけた祭壇画で、プラド美術館が所蔵する。館の記録では縦200センチ、横145センチで、もとは板に油彩で描かれ、のちにキャンバスに移された。館によれば、ラファエロが素描して300スクードを受け取り、絵そのものは助手のジュリオ・ロマーノに描かせた。館の文献には、もう一人の助手ジョヴァン・フランチェスコ・ペンニの名も、疑問符つきで挙げられている。

画面の読み解き

館の解説によれば、聖母マリアが、洗礼者ヨハネを身ごもったいとこのエリザベトを訪ねる場面で、マリアが賛歌「マニフィカト」を歌う瞬間にあたる。二人は年齢で見分けられ、マリアは若い女性として、左のエリザベトはほとんど老女として描かれている。場面は風景の中で起こり、奥には何年も後の出来事である、ヨルダン川でヨハネがイエスに洗礼を授ける場面が見える。

技法・様式

館によれば、画面の左下の隅には「RAPHAEL VRBINAS · F ·(ウルビーノのラファエロ作)」の署名があり、下の中央には黄色で「MARINVS · BRANCONIVS · F · F(マリーノ・ブランコーニオが作らせた)」と記されている。1857年の館の目録には、本作もパリでキャンバスに移されたと記録されている。

来歴

館によれば、本作は教皇庁の書記官ジョヴァンニ・ブランコーニオが、父マリーノの求めで、ラクイラのサン・シルヴェストロ聖堂にある一族の礼拝堂のために注文した。マリーノの妻の名がエリザベト、息子の名がヨハネ(ジョヴァンニ)だったことが、主題の選択に影響したのは疑いないという。1655年にスペイン王フェリペ4世が買い取ってエル・エスコリアル修道院に納め、1837年にプラド美術館に入った。所蔵番号はP000300。

意義

2026年には、ゆかりの地ラクイラのアブルッツォ国立美術館で開かれた展覧会「ラクイラの聖母訪問 ラファエロとポントルモ」に貸し出され、館の記録では同年6月27日から11月3日まで同館で展示されている。