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《カエサルの死》

La Mort de César
《カエサルの死》ジャン=レオン・ジェローム
Wikimedia Commons / ウォルターズ美術館 / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
ジャン=レオン・ジェローム
制作年
1859–1867年
素材
キャンバス / 油絵具
寸法
85.5 × 145.5 cm
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円柱の並ぶ広い議場の左手前に、白い衣に包まれた遺体が横たわり、そばには倒れた椅子が転がる。奥では白い衣の男たちが剣を高く掲げて出口へ押し寄せ、右の席にはただ一人、男が座ったまま残っている。

概要

《カエサルの死》は、フランスの画家ジャン=レオン・ジェロームが1859年から1867年に描いた油彩の歴史画で、アメリカ、ボルティモアのウォルターズ美術館が所蔵する。館の記録では縦85.5センチ、横145.5センチで、額を含めると縦130.8センチ、横188.9センチになる。

画面の読み解き

館の解説によれば、ユリウス・カエサルは紀元前44年3月15日、「3月のイドゥス」の日にローマで暗殺された。ジェロームはその出来事そのものではなく、その直後を描いており、それはこの画家らしい選び方だという。画面では、左手前に遺体が横たわり、倒れた椅子が転がる。暗殺者たちは剣を掲げて議場の出口へ向かい、右の席には一人の男が座ったまま取り残されている。

技法・様式

館によれば、ジェロームは滑らかに磨き上げた技法で絵に現実のような錯覚を与えた。ある批評家は本作について、「カエサルの時代に写真があったなら、この絵は、惨事の瞬間にその場で撮られた写真をもとに描かれたと信じられただろう」と評した。

来歴

館の来歴によれば、本作はM・J・アラールとニューヨークのジョン・テイラー・ジョンストンの手を経て、1876年のジョンストンの売立に出た。その後、ジョン・ジェイコブ・アスター、画商ブッソ・ヴァラドン商会の手に渡り、1917年4月5日のニューヨークでのジェームズ・B・ハギンらの売立で、ヘンリー・ウォルターズが購入した。1931年に彼の遺贈で館の所蔵となった。所蔵番号は37.884。

意義

本作は、2010年から2011年にロサンゼルス、パリ、マドリードを巡回した回顧展「ジャン=レオン・ジェロームの壮観な芸術」に出品された。館が「この画家らしい」とする、出来事そのものではなくその直後を描く選び方は、同じ画家の《仮面舞踏会の後の決闘》にも通じる。