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《ポルティナーリ祭壇画》

Trittico Portinari
《ポルティナーリ祭壇画》フーゴー・ファン・デル・グース
Wikimedia Commons / ウフィツィ美術館 / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
フーゴー・ファン・デル・グース
制作年
1477–1478年
素材
オーク・パネル / 油絵具
寸法
253 × 586 cm
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三枚の板からなる祭壇画。中央では、床に横たわる光に包まれた幼子を、聖母とヨセフ、天使たち、駆けつけた羊飼いたちが拝む。左右の板では、注文主の一家がひざまずき、背後に大きく描かれた聖人たちが見守る。

概要

《ポルティナーリ祭壇画》は、ヘントの画家フーゴー・ファン・デル・グースが1477年から1478年頃に描いた油彩の三連の祭壇画で、ウフィツィ美術館が所蔵する。館の題は《天使と聖人たち、ポルティナーリ家の人々のいる羊飼いの礼拝(表)、受胎告知(裏)》。館が Google Arts & Culture に寄せた記録では、開いた全体は縦253センチ、横586センチ。館の作品頁は、開いた状態の大きさを縦274センチ、横652センチとしている。

画面の読み解き

館の解説によれば、中央の板では、世の光であることを示す光に包まれた幼子イエスが地面に横たわり、母マリア、父ヨセフ、天使たちと羊飼いたちがそのまわりで礼拝する。奥の景色には、その前の場面、天使が羊飼いたちに救い主の誕生を告げるところが描かれる。背景の風景は三枚の板にまたがって続き、中央と左右の区切りを消している。左の板では使徒トマスと大アントニウスが、当主トンマーゾ・ポルティナーリと二人の息子アントーニオとピジェッロを守り、右の板では竜に打ち勝った聖マルガリタと香油の壺を持つマグダラのマリアが、妻マリア・バロンチェッリと娘マルゲリータを見守る。聖人と一家の大きさの違いは、社会と信仰の序列を表している。

技法・様式

館によれば、中央の手前の静物は驚くほど写実的で、象徴に満ちている。白いアイリスと赤いユリは純潔と受難でイエスが流す血を、紫のオダマキは聖母の悲しみを、カーネーションは三位一体を表す。一家は当時のフランドルの流行の衣服と髪型で描かれている。扉を閉じると、裏面に白黒で描かれた受胎告知が現れる。

来歴

館によれば、フィレンツェ出身のトンマーゾ・ポルティナーリ(1428〜1501年)は、メディチ家の銀行の代理人として長くブルッヘに住み、1470年に同じフィレンツェのマリア・バロンチェッリと結婚した。フランドル滞在中に、フィレンツェのサンタ・マリア・ヌオーヴァ病院の聖エジディオ聖堂にある一家の礼拝堂のために本作を注文した。作品は海路でまずピサに着き、1483年にフィレンツェに届いた。所蔵番号は1890年目録の3191〜3193番で、いまは館のA13室に展示されている。

意義

館によれば、本作のフィレンツェ到着は一つの事件だった。フィレンツェの画家たちの目にはきわめて新しく映り、彼らはとりわけ、ものや風景や顔立ちの写実を称賛した。同じ画家の作品には《ウィーン二連祭壇画》がある。