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《羊飼いの礼拝》

Die Heilige Nacht
《羊飼いの礼拝》コレッジョ
Wikimedia Commons / アルテ・マイスター絵画館 / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
コレッジョ
制作年
1528–1530年
素材
ポプラ材の板 / 油絵具
寸法
256.5 × 188 cm
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夜の小屋で、ひざまずく聖母が飼い葉桶の幼子を抱き寄せる。光は幼子から放たれ、聖母の顔と、手をかざす女や見上げる羊飼いたちを照らし出す。頭上では、天使たちが雲に乗って舞い降りる。

概要

《羊飼いの礼拝》(独: Die Heilige Nacht)は、コレッジョが1528年から1530年頃に描いた油彩画である。縦256.5センチ、横188センチのポプラ材の板絵で、ドレスデンのアルテ・マイスター絵画館が所蔵する。館の題は「聖夜」で、イタリア語の「ラ・ノッテ(夜)」の名でも知られる。所蔵館によれば、1522年に、レッジョ(現在のレッジョ・エミリア)のサン・プロスペロ聖堂にあるプラトネーリ家の礼拝堂のための祭壇画として注文され、主に1520年代の終わりに描かれた。所蔵館は、光が生まれたばかりの幼子からだけ放たれる本作を、イタリア絵画で最初の記念碑的な夜景画とする。盛期ルネサンスのパルマで活動したコレッジョの代表作である。

画面の読み解き

夜の粗末な小屋で、青い衣の聖母がひざまずき、藁を敷いた飼い葉桶の幼子を両腕で抱き寄せる。光は幼子から放たれ、うつむいてほほえむ聖母の顔を明るく照らす。左では、女がまぶしそうに片手をかざし、若い羊飼いが顔を上げて幼子を見つめる。その手前では、杖を握った大柄な羊飼いが身をひねって頭上を仰ぐ。左上では、雲に乗った天使たちが体を翻して舞い降りる。右の奥には、ヨセフとロバの姿が闇の中に浮かび、その向こうの山並みの上では、夜明けの空がほのかに明るんでいる。

技法・様式

所蔵館によれば、コレッジョは幼子だけから放たれる光を見事に演出した。「光を放つ」幼子イエスの図像は、15世紀の終わりにまずフランドルで広まったものである。コレッジョはこれを大きな祭壇画に取り入れ、光を受けた一人ひとりの表情と身ぶりの違いで場面を組み立てた。ドイツの州文化財団は、独特の光の雰囲気と、「世の光」に対する人物たちの表情や身ぶりの幅広さが、いまも見る者を魅了すると述べる。プラド美術館の百科事典(デイヴィッド・エクセルジャン執筆)も、本作をコレッジョの祭壇画の中でおそらく最も有名な一点とし、とりわけ大きな影響を与えた夜景画だとしている。

来歴

所蔵館によれば、ザクセン選帝侯でポーランド王のアウグスト3世が、モデナ公フランチェスコ3世・デステの収集から本作を買い入れたとき、すでに広く知られた作品だった。当時の画廊の監督官は、本作が「ヨーロッパじゅうで『名高い夜』と呼ばれている」と誇らしげに記している。州文化財団によれば、この1746年の購入は、ドレスデンがドイツの美術の都とされる評判を大きく高めた。レッジョのサン・プロスペロ聖堂には、元の額に収めた模写がいまも残る。所蔵番号Gal.-Nr. 152。2026年9月19日から2027年1月10日まで同館で開かれている回顧展「コレッジョ——心を動かす人間らしさ」でも展示されている。

意義

州文化財団によれば、本作は18世紀に、ヨーロッパで最も名高い絵とみなされていた。暗い画面の中で光そのものを主題にしたこの祭壇画は、のちの夜景画の手本となった。所蔵館は、17世紀のローマの画家カルロ・マラッタが幼子から光が放たれる同じ主題を描いたとき、コレッジョの影響力のある《聖夜》にならったと解説している。プラド美術館の百科事典は、コレッジョの円熟期の祭壇画がバロックを先取りし、17世紀の絵画に深い影響を与えたとする。