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《ブレラ祭壇画》

Pala di Brera
《ブレラ祭壇画》ピエロ・デラ・フランチェスカ
Wikimedia Commons / ブレラ美術館 / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
ピエロ・デラ・フランチェスカ
制作年
1472–1474年
素材
板 / テンペラ
寸法
251 × 172 cm
所蔵
ブレラ美術館 (Reg. Cron. 180)
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大理石で飾られた古典的な聖堂の後陣の前で、眠る幼子を膝に乗せた聖母が手を合わせ、聖人と天使たちが左右に並ぶ。右手前には甲冑姿のウルビーノ公フェデリーコがひざまずく。頭上の大きな貝殻の天蓋からは、鎖につながれた卵が下がっている。

概要

《ブレラ祭壇画》(伊: Pala di Brera)は、イタリアの画家ピエロ・デラ・フランチェスカが描いた祭壇画である。ロンバルディア州の文化財目録によれば、縦251センチ、横172センチの板にテンペラで描かれ、制作は様式と文献から1472年から1474年ごろとされるが、年代にはなお議論がある。ミラノのブレラ美術館が所蔵し、注文主の名からモンテフェルトロ祭壇画、旧所在地からサン・ベルナルディーノ祭壇画とも呼ばれる。

画面の読み解き

所蔵館によれば、聖母は整然と並ぶ聖人と天使たちの中央に座り、目を伏せて手を合わせ、膝の上に眠る幼子イエスを抱く。その前にひざまずくのが注文主のウルビーノ公フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロで、甲冑にマントをまとい、剣を腰に下げ、籠手と指揮杖と兜を床に置いている。人物たちは多色の大理石で飾られた古典的な聖堂にいて、後陣を覆う格天井のヴォールトには大きな貝殻があり、そこから小さな鎖で卵が下がる。左端の洗礼者ヨハネは、亡き妻バッティスタ・スフォルツァをしのぶために加えられたとも読まれる。

技法・様式

板にテンペラで描かれる。所蔵館によれば、荘厳で説得力のある空間は、ピエロの数学と遠近法の研究から生まれた。光はフェデリーコの甲冑の肩に映るアーチ形の窓から差し込み、天使の冠の輝き、聖母の左の天使の衣の透け感、胸の傷を見せる聖フランチェスコの水晶の十字架には、ウルビーノの宮廷で知られていたフランドル絵画の影響がある。卵は聖母の頭上にあるように見えるが、人物は後陣の手前に立っており、卵は遠く大きな駝鳥の卵だとわかる。

来歴

ロンバルディア州の目録によれば、本作はもとウルビーノ郊外のサン・ベルナルディーノ聖堂の主祭壇にあり、1811年6月10日、ナポレオン期の修道院廃止によってブレラに入った。画面は未完で、左右と下が切り詰められている。フェデリーコの手は別の画家、おそらくフランドル系の画家の手で描き直されたと考えられ、1980〜81年と2005年に修復された。所蔵番号はReg. Cron. 180。

意義

所蔵館によれば、本作は、跡継ぎグイドバルドが生まれ妻バッティスタが亡くなった1472年ごろに描かれたとする説がある。貝殻と卵は誕生の象徴、眠る幼子と珊瑚の首飾りは受難、卵は復活をも思わせ、中世の言い伝えから聖霊による懐胎を暗示するともいう。館は、静かな身振りの人物が宙づりの時間に住むこの絵を、ルネサンス文化の傑作であり永遠の美の謎と呼ぶ。