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《窓辺の二人の女性》

Two Women at a Window
《窓辺の二人の女性》バルトロメ・エステバン・ムリーリョ
Wikimedia Commons / ワシントン・ナショナル・ギャラリー / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
バルトロメ・エステバン・ムリーリョ
制作年
1655–1660年
素材
キャンバス / 油絵具
寸法
125.1 × 104.5 cm
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窓枠に頬杖をついた若い女性が、こちらを見つめて微笑む。その後ろでは年上の女性が、半ば開いた鎧戸の陰から顔をのぞかせ、ショールで口もとを隠して笑う。二人は暗い室内から、等身大で浮かび上がる。

概要

《窓辺の二人の女性》(英: Two Women at a Window)は、スペインの画家バルトロメ・エステバン・ムリーリョが1655年から1660年頃に描いた油彩画である。縦125.1センチ、横104.5センチ。窓から外をのぞく年の違う二人の女性を、等身大で描く。所蔵館のワシントン・ナショナル・ギャラリーによれば、宗教画で名高いムリーリョは、同時代の人々の日常を描く風俗画も手がけ、本作はその親密な魅力をよく示す。

画面の読み解き

所蔵館によれば、立っている女は半ば開いた鎧戸の陰からのぞき、ショールで笑みを隠す。若い女は窓枠にもたれて外を見つめ、楽しげに微笑む。年の差から、二人はスペインの上流家庭でおなじみの、付き添い役の女とその預かる娘と考えられ、笑みを隠すのは貴族の礼儀作法とされた。一方、2017年のフリック・コレクションの展覧会解説は、二人を娼婦とみる見方を紹介し、「窓辺の女は道端のぶどう」というスペインのことわざを踏まえている可能性を挙げる。館の音声ガイドで担当学芸員は、二人が誰で、誰に笑いかけているのかは答えが出ていないと述べ、そのあいまいさに作品の力を見る。

技法・様式

キャンバスに油彩で描かれる。所蔵館によれば、真に迫って肉付けされた等身大の人物を、本物のように描いた窓で縁取る構成には、オランダのトロンプ・ルイユの絵の影響がある。フリック・コレクションの解説によれば、ムリーリョは作り物と見た目の真実の関わりに強い関心を寄せ、自画像でもだまし絵の手法で絵の中の空間を試した。本作は、その最もよく知られた謎めいた作品の一つである。

来歴

所蔵館の来歴によれば、外交官で文人のアルモドバル・デル・リオ公爵ペドロ・フランシスコ・ルハン・イ・ゴンゴラ(1728〜1794年)がマドリードで所蔵した。1823年、その相続人から、当時マドリードに駐在していたイギリスの外交官ウィリアム・ア・コート(のちの初代ヘイツベリー男爵)が買い、子孫に伝わった。1894年にロンドンの画商を経てフィラデルフィア近郊の収集家ピーター・A・B・ワイドナーが購入し、子のジョゼフ・ワイドナーを通じて館のワイドナー・コレクションに入った。所蔵番号は1942.9.46。現在は西館の34室に展示されている。

意義

所蔵館の記録によれば、本作は1828年と1864年にロンドンの英国協会、1887年にロイヤル・アカデミーで展示された。2001年にはダリッジ美術館とミュンヘンのアルテ・ピナコテークのムリーリョ展に、2017〜2018年にはフリック・コレクションとロンドン・ナショナル・ギャラリーのムリーリョの自画像展に出品された。担当学芸員は、二人の女性の「自由さと近づきやすさ」が、今日の見る者をすぐに引きつけると語る。館は、ムリーリョを17世紀後半のセビーリャで最も人気のあった画家として紹介している。