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《赤エイ》

《赤エイ》ジャン・シメオン・シャルダン
Wikimedia Commons / ルーヴル美術館 / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
ジャン・シメオン・シャルダン
制作年
1728年
素材
キャンバス / 油絵具
寸法
114.5 × 146 cm
流派
ロココ / 自然主義
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石の台の奥の壁に、腹を裂かれたエイが鉤で吊るされている。左では毛を逆立てた猫が牡蠣の上に足をかけ、右には白い布、水差し、鍋、ナイフが並ぶ。手前には魚とネギが置かれている。

概要

《赤エイ》は、フランスの画家ジャン・シメオン・シャルダンが描いた油彩の静物画で、ルーヴル美術館が所蔵する。館の記録では縦114.5センチ、横146センチのキャンバスで、制作年は1728年。シャルダンが王立絵画彫刻アカデミーに入会した際の作品で、館のシュリー翼の919室「ルイ15世時代の画家たち」に展示されている。文化省の目録 Joconde は制作を1727年頃とする。

画面の読み解き

文化省の目録 Joconde は、画面の主題をエイ、猫、ネギ、魚、牡蠣、銅の鍋、瓶、壺と記す。2000年の回顧展の際のメトロポリタン美術館の報道資料は、本作を、腹を裂かれたエイと、それを狙って毛を逆立てる猫を驚くほどの自然さで描いた初期の作品と紹介している。日本語版ウィキペディアによれば、画面の中心軸の左には猫や牡蠣、魚、ネギなど生き物や生き物だったものが、右には布や水差し、鉢、ナイフなどの生きていないものが置かれ、エイの頭を頂点とする三角形の構図にまとめられている。

技法・様式

ロンドン・ナショナル・ギャラリーの所蔵目録によれば、シャルダンの伝記を書いたシャルル=ニコラ・コシャンは、本作について、シャルダンがこれほど見事な色彩と魔法のような描き方の絵を描いたことはないと述べた。シャルダンはアカデミーに、主題の序列で最も低い部門の「動物と果物に巧みな」静物画家として迎えられた。

来歴

文化省の目録によれば、本作は1728年にパリのドーフィーヌ広場の展示に出された。同じ年の9月、シャルダンは王立アカデミーに名乗り出て、異例にも同じ日に入会を認められ、本作と《食器棚》が入会作品となった。館の記録によれば、本作はフランス革命までアカデミーの収集にあり、革命で接収されて1796年6月からルーヴルで展示された。1798年に修復され、1952年に裏打ち、1953年にも修復を受けた。所蔵番号はINV 3197。

意義

日本語版ウィキペディアによれば、本作の堅固な構成と力強い色彩は画家ニコラ・ド・ラルジリエールに激賞され、哲学者ディドロも本作を称えた。最も低い部門とされた静物画で、シャルダンが画家としての地位を築く出発点となった作品である。