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《氷山》

《氷山》フレデリック・エドウィン・チャーチ
Wikimedia Commons / ダラス美術館 / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
フレデリック・エドウィン・チャーチ
制作年
1861年
素材
キャンバス / 油絵具
寸法
163.83 × 285.75 cm
所蔵
ダラス美術館 (1979.28)
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静かな海に巨大な氷山がそびえ、淡い光を受けて白く輝く。右手前の氷の洞窟は内側から緑に光り、左には崖のような氷の壁が迫る。手前の氷の上には、難破船の折れたマストが横たわっている。

概要

《氷山》は、アメリカの風景画家フレデリック・エドウィン・チャーチが1861年に描いた油彩の風景画である。縦163.83センチ、横285.75センチの大きなキャンバスで、テキサス州のダラス美術館が所蔵する。所蔵館はチャーチの傑作と位置づけ、4階のアメリカ19世紀美術の展示室で公開している。

画面の読み解き

所蔵館によれば、本作は、画家がカナダのニューファンドランドとラブラドールの沖、北大西洋で1か月にわたって船を借りて旅したときの写生をもとにしている。人を誘うような色、氷の内側から輝く光、つややかで手で触れられそうな氷山の表面が、見る者の目を引きつける。だが実際には、ここは危険に満ちた人を寄せつけない場所であり、手前の折れたマストがそのことを示している。

技法・様式

キャンバスに油彩で描かれる。所蔵館の索引は、主題として氷、マスト、難破船、北極圏の気候、ベルアイル海峡やセント・ジョンズ、ラブラドールといった地名を挙げる。画面の中央に大きな氷山を据え、左右に迫る氷の壁と手前の氷原で枠どりして、奥の海と空へ視線を導いている。

来歴

所蔵館によれば、本作は南北戦争のための募金展で初めて展示され、批評家たちは「この国でこれまでに生み出された最も見事な芸術作品」と称えた。イギリスでの展示も成功を収め、鉄道王サー・ウィリアム・エドワード・ワトキンが購入した。その後は忘れられ、イギリスの学校の所蔵となっていたが、劇的に再発見された。1970年代の競売でアメリカ美術の記録をすべて塗り替え、匿名の寄贈者が購入して同館に寄贈した。所蔵番号は1979.28。

意義

所蔵館によれば、大西洋の両岸が、この劇的な情景に熱狂した。館の所蔵品の索引でも、本作は「10の宝物」やアメリカ美術の上位20点といった館の名品の選に含まれている。