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《ダンス》

《ダンス》ウィリアム・アドルフ・ブグロー
Wikimedia Commons / オルセー美術館 / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
ウィリアム・アドルフ・ブグロー
制作年
1856年
素材
キャンバス / 油絵具・蜜蝋
寸法
366 × 181 cm
所蔵
オルセー美術館 (RF 1981 33)
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青い空と白い雲の上で、三人の女性が踊る。黄色い衣の黒髪の女と、透ける白い衣の女が腕を絡めて青い布をひるがえし、その足もとでは背を見せて座る女がタンバリンを打ち鳴らしている。

概要

《ダンス》は、フランスの画家ウィリアム・アドルフ・ブグローが1856年に描いた装飾画で、パリのオルセー美術館が所蔵する。縦366センチ、横181センチの縦長のキャンバスに、油絵具と蜜蝋で描かれ、四隅は斜めに切り落とされている。所蔵館によれば、1855年に銀行家アナトール・バルトロニが、パリのヴェルヌイユ通り55番地の邸宅のために注文した。右下に署名と1856年の年記があり、《昼と夜》の別題でも知られる。

画面の読み解き

青い空と白い雲の上で、三人の女性が踊っている。黄色い衣をまとった黒髪の女と、透ける白い衣の女が腕を絡め、頭上に濃い青の布を大きくひるがえす。二人の足もとには、背中を見せて雲に腰を下ろした女がタンバリンを打ち鳴らす。所蔵館の目録は主題を、舞踊の技芸の寓意画として分類している。

技法・様式

国立西洋美術館の『研究紀要』に載った新収蔵品の解説(陣岡めぐみ)によれば、ブグローは1850年にローマ賞を得てイタリアで学び、1854年に帰国すると、故郷ラ・ロシェルの大聖堂やパリの教会、個人の邸宅の装飾の注文を次々に受けた。バルトロニ家の二つの邸宅のための装飾画は、いずれも古典の主題により、古代の壁画の強い影響を受けた様式で描かれた。当時の批評家エドモン・アブーは、ポンペイに行けない人はブグローのアトリエを訪ねるよう勧めたという。

来歴

所蔵館によれば、本作は1856年から1933年までアナトール・バルトロニの収集にあり、1933年4月27日にパリのジョルジュ・プティ画廊でのバルトロニ家の売り立てに出された。その後パリのモーラーの収集を経てピーター・ムーアの手に渡り、1981年にムーア大尉が国立美術館に寄贈した。ルーヴル美術館に帰属したのち、オルセー美術館に移された。現在は展示されていない。

意義

同じ解説によれば、アナトール・バルトロニは、父ジャン=フランソワがブグローに注文した邸宅の装飾を見て、自分の邸宅の装飾も依頼した。この二つの仕事は、ブグローの主要な装飾画として知られるようになった。本作は完成の翌年、1857年のサロンに出品されている。