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《アメリカ合衆国憲法署名の場面》

Scene at the Signing of the Constitution of the United States
《アメリカ合衆国憲法署名の場面》ハワード・チャンドラー・クリスティ
Wikimedia Commons / アメリカ合衆国議会議事堂 / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
ハワード・チャンドラー・クリスティ
制作年
1940年
素材
キャンバス / 油絵具
寸法
548.6 × 792.5 cm
時代
20世紀
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光の差し込む独立記念館の議場で、右の壇上にワシントンが立ち、その脇で代表の一人が憲法に署名する。中央には杖を手にしたフランクリンが座り、左では代表たちが手を挙げ、身を乗り出して議論している。

概要

《アメリカ合衆国憲法署名の場面》(英: Scene at the Signing of the Constitution of the United States)は、アメリカの画家ハワード・チャンドラー・クリスティが1940年に完成させた油彩画である。議事堂建築家庁によれば、画布は縦18フィート、横26フィートで、アメリカ合衆国議会議事堂の下院棟の東の大階段に掛かる。憲法制定150周年を記念して議会が注文した歴史画である。

画面の読み解き

議事堂建築家庁によれば、描かれているのは1787年9月17日、フィラデルフィアの独立記念館である。最も目立つのはジョージ・ワシントンで、壇上に立ち、その隣でノースカロライナのリチャード・スペイトが文書に署名している。中央に座るのは81歳のベンジャミン・フランクリンで、アレグザンダー・ハミルトンがそちらに身を傾け、ジェームズ・マディソンはさらに右にいる。フランクリンの椅子の脇の本はトマス・ジェファソンの蔵書で、クリスティは憲法にとってのジェファソンの重要さを示すため、議会図書館から借りて描き込んだ。画家自身の説明では、旗は星条旗、メリーランドの竜騎兵連隊の旗、マサチューセッツとニューハンプシャーの連隊旗である。左上にはガラスのシャンデリアが下がり、右下の署名には、描いた場所としてワシントンの海軍工廠と、1940年4月の日付が書き添えられている。

技法・様式

議事堂建築家庁は、議事堂のほかの多くの歴史画に比べて色が明るく軽やかで、筆づかいは所によって印象派に近いとし、クリスティは光と陰で一人ひとりの肖像を画面にまとめたとする。正確さを期して、チャールズ・ウィルソン・ピールやギルバート・ステュアートらの描いた肖像を探し、39人の署名者のうち37人と書記ウィリアム・ジャクソンの肖像を見つけた。肖像が見つからなかった2人は顔をぼかしている。ワシントンの半ズボンをスミソニアン協会から借り、9月の署名と同じ時刻に独立記念館で下絵を描いて、部屋に差す日の角度を確かめた。

来歴

議事堂建築家庁によれば、1937年に憲法150周年記念委員会のソル・ブルーム下院議員が制作を提案したが、不況のさなかの支出に反対が強く、決議案は1937年と1938年に通らなかった。1939年、副大統領、下院議長、議事堂建築家の委員会が3万ドルで画家を雇う決議が成立し、7月24日にクリスティと契約が結ばれた。画家は海軍工廠の帆の工房で、ときに水兵をモデルにして7か月で描き上げ、1940年5月に議事堂のロタンダで披露した。ニューヨークのアゼリオ・パンカーニが彫って金箔を張った、9つの部分からなる縦20フィート、横30フィートの額に収め、下院棟の東の大階段に据えられた。

意義

議事堂建築家庁によれば、本作は議事堂で最もよく知られる絵の一つである。ブルームは制作に携わるうちに、議事堂に憲法署名の場面の絵がなく、署名者全員を描いた絵もほとんどないことに気づいたという。1967年に下の部分を切り裂かれて翌年修理されたが、2006年に足場を組んで現地で洗浄と保存修復が行われ、くすんだ茶色に見えていた部分から、生き生きとした表情と、ラベンダーやピンクの色が戻った。