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《神殿奉献》

Die Darbringung Christi im Tempel
《神殿奉献》アンドレア・マンテーニャ
Wikimedia Commons / ベルリン絵画館 / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
アンドレア・マンテーニャ
制作年
1454年
素材
キャンバス / テンペラ
寸法
77.1 × 94.4 cm
所蔵
ベルリン絵画館 (Ident. Nr. 29)
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大理石の窓枠の中で、聖母が布でかたく巻かれた幼子イエスを抱き、白い鬚の老人シメオンが両手を差し出して受け取ろうとしている。中央には正面を向いたヨセフ、左端には頭巾の女、右端には若い男が、暗い背景の前に静かに並ぶ。

概要

《神殿奉献》(独: Die Darbringung Christi im Tempel)は、イタリアの画家アンドレア・マンテーニャが1454年ごろに描いたテンペラ画である。縦77.1センチ、横94.4センチのキャンバスに卵テンペラで描かれ、ベルリン絵画館が所蔵する。ルカによる福音書が伝える、幼子イエスを神殿にささげる場面を描く。

画面の読み解き

所蔵館の解説(ネヴィル・ロウリー執筆)によれば、マンテーニャは神殿も祭壇も鳩も省いた珍しい半身像の構図をとり、逸話の入る余地を残さなかった。聖母は両手でしっかり抱いた子を手放そうとせず、老人シメオンはその手から子を奪い取るかのようである。中央に正面向きのヨセフ、左端に女、右端に男が脇役として並ぶ。幼子は場面を縁取る大理石の窓枠の下端に置いたクッションの上に立ち、きつく巻かれたおくるみは死者を包む布を、大理石の枠は墓を予告している。

技法・様式

キャンバスに卵テンペラで描かれる。所蔵館によれば、本作は1450年代半ばのマンテーニャの作品に近い。1420年ごろの作とされるドナテッロの浮き彫り《パッツィの聖母》(同じくベルリン所蔵)が、直接の手本になった可能性が高い。館の修復部門の報告によれば、2019年の展覧会に合わせた技術調査で、画家が自画像と妻の像を加えるために、画布の上で構図を大きく描き直したことがわかった。

来歴

所蔵館によれば、1821年に、商人エドワード・ソリーの収集から購入された。所蔵番号は29。

意義

所蔵館によれば、右端の人物は画家の自画像、左端の女は妻ニコローザ・ベッリーニとみられる。二人の結婚は1453年で、本作はその年か1454年の作と考えられる。ヴェネツィアのクエリーニ・スタンパーリア財団には、妻の兄弟ジョヴァンニ・ベッリーニによる同じ主題の板絵があり、マンテーニャの作品をなぞって写したものである。2019年の展覧会の解説によれば、ベッリーニは約20年後に義理の兄弟の作品から正確に輪郭を写し取ったが、石の枠を手すりに変え、色を改め、両側に一人ずつ人物を加えた。二人の画家の芸術上の対話を示す一対である。