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《サン・ジョッベ祭壇画》

Madonna col Bambino in trono, angeli musicanti e i santi Francesco, Giovanni Battista, Giobbe, Domenico, Sebastiano e Ludovico da Tolosa (Pala di San Giobbe)
《サン・ジョッベ祭壇画》ジョヴァンニ・ベッリーニ
Wikimedia Commons / アカデミア美術館 / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
ジョヴァンニ・ベッリーニ
制作年
1478–1489年
素材
板 / 油絵具
寸法
471 × 292 cm
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金色のモザイクに輝く後陣の下、高い玉座に聖母が幼子を抱いて座る。左右には六人の聖人が並び、足もとでは三人の天使が楽器を奏でる。

概要

《サン・ジョッベ祭壇画》は、ヴェネツィアの画家ジョヴァンニ・ベッリーニが描いた大きな祭壇画で、ヴェネツィアのアカデミア美術館が所蔵する。館の題は《玉座の聖母子、奏楽の天使と聖フランチェスコ、洗礼者聖ヨハネ、聖ヨブ、聖ドミニクス、聖セバスティアヌス、トゥールーズの聖ルイ(サン・ジョッベ祭壇画)》。館の記録では板に描かれ、縦471センチ、横292センチ。制作年は研究者のあいだでなお議論があり、館は1478年から1480年代の終わりのあいだとする。館は本作を、ベッリーニの円熟期の傑作の一つとみなしている。

画面の読み解き

館の解説によれば、場面は格天井の円筒ヴォールトに覆われた広い後陣のなかに広がる。その中央で聖母子が玉座に座り、異なる時代に属する聖人たちが、歴史の時を超えた瞑想と祈りのうちに集っている。画面では、後陣の半円は金色のモザイクで飾られ、羽を広げた天使たちと銘文が輝く。玉座の左には茶色の修道服の聖フランチェスコ、洗礼者ヨハネ、腰布だけの老いたヨブが、右には書物を読む聖ドミニクス、矢を受けた聖セバスティアヌス、司教冠をかぶったトゥールーズの聖ルイが立つ。玉座の段の下では、三人の幼い天使がリュートや弓の楽器を奏でる。

技法・様式

館の解説によれば、本作はヴェネツィアの祭壇画の発展における根本的な転換点となった。従来の多翼祭壇画の形を捨て、厳密な遠近法の規則で組み立てた、ひと続きの一貫した建築空間のなかに場面をまとめたのである。遠近法の構成と低く置かれた視点、構図の均衡が、人物の記念碑的な大きさと、見る人の視覚的な引き込みを強めている。もとは、ロンバルド派の石の額縁がついており、描かれた建築とぴたりと合っていた。この額縁は今もサン・ジョッベ聖堂に残る。描かれた空間が、見る人のいる現実の空間の延長であるかのように見せる効果が、それによって強められていた。

来歴

館によれば、本作はもとヴェネツィアの聖ヨブ(サン・ジョッベ)に捧げられた同名の聖堂の、右側の2番目の祭壇に置かれていた。保存のため1812年に聖堂から取り外され、1815年にヴェネツィア美術アカデミーの絵画館に移されて、今もそこに展示されている。1817年にジュゼッペ・バルディッシーニが修復し、16世紀のヴェネツィア派の代表作とともに、公の式典の間(現在の第1室)に展示された。

意義

館の記録によれば、板と絵の具の層の不安定さに悩まされ続け、1894年の補強材の取り替え、1949年のマウロ・ペッリッチョーリの修復、1971年と1994年の処置など、19世紀から20世紀にかけて修復が繰り返された。館はいま、これまでの処置で積み重なった負担を減らし、板と画面の両方の問題に取り組む修復を、来館者に作業を見せる公開修復として進めている。