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《温室にて》

Dans la serre
《温室にて》エドゥアール・マネ
Wikimedia Commons / ベルリン旧国立美術館 / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
エドゥアール・マネ
制作年
1878–1879年
素材
キャンバス / 油絵具
寸法
115 × 150 cm
流派
写実主義
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南国の植物が茂る温室で、ベンチの端に座る女性の背後から、男性が身をかがめて語りかける。ベンチの背にのせた二人の手が、画面のちょうど中央で並ぶ。

概要

《温室にて》は、フランスの画家エドゥアール・マネが1878年から1879年に描いた油彩画で、ベルリン旧国立美術館が所蔵する。館の記録では、カンヴァスに油彩で描かれ、縦115センチ、横150センチ。所蔵番号はA I 550。日本語版ウィキペディアによれば、マネは本作を1879年のサロンに出品した。

画面の読み解き

館の解説(アンゲリカ・ヴェーゼンベルク)によれば、温室は、南国の植物が茂るだけでエロティックな雰囲気を帯び、当時の多くの小説でそうした場面の舞台になっていた。しかしこの絵ではほとんど何も起こらない。女性はベンチの左端に座り、男性はその後ろに身をかがめて立つ。画面のちょうど中心には、ベンチの背にのせた二人の手が置かれている。女性の手はゆったりと垂れ、男性の手は明らかに働きかける側のものである。人差し指は女性を指しているが、指のあいだの葉巻が触れ合うことをさえぎる。男女は会話のなかでそれぞれ孤立しているように見えるという。

技法・様式

館によれば、描かれているのはマネの友人のギユメ夫妻で、二人はパリのサントノレ通りで婦人服の店を営んでいた。マネは、当時使っていた画家ゲオルク・フォン・ローゼンのアトリエで二人を描いた。そのアトリエは温室のようにしつらえられていた。マネはその年の1月に自分のアトリエを追い出されていた。パリのサロンの審査で落とされた2点の絵を自分で展示したことに、近所の人々が抗議したためである。

来歴

館の記録によれば、本作はマネ夫人のもとから1883年1月1日に歌手ジャン=バティスト・フォールの手に渡り、画商デュラン=リュエルを経て、1896年8月24日にフーゴー・フォン・チューディがベルリン国立美術館のために購入した。購入の費用は、エドゥアルト・アルンホルト、エルンストとローベルトのフォン・メンデルスゾーン、フーゴー・オッペンハイムら、ベルリンの美術愛好家の寄付によった。第二次世界大戦後、1945年から1953年までヴィースバーデンの中央集積所に置かれ、1953年に西ベルリンの国立美術館に戻った。

意義

館の解説によれば、1896年6月、画家マックス・リーバーマンと、その年の2月に国立美術館の館長になったばかりのチューディがともにパリを訪れ、チューディがこの大きな絵を買った。この購入は、停滞の年月を経た国立美術館の刷新を告げる狼煙のようなものだった。年末には新収蔵品の展覧会の目玉になったが、やがて皇帝が介入し、寄贈にも皇帝の許可が必要になった。1904年になっても、本作はプロイセン下院で、エロティックで品位に欠けると攻撃された。