英雄的裸体
Heroic nudity
神々や英雄、優れた人物を裸の姿で表す、古代ギリシア・ローマ彫刻の慣習。裸体は弱さではなく、神に近い力と徳のしるしとされ、ローマ時代には皇帝や将軍の像にも用いられた。ルネサンスの芸術家たちはこの伝統を復活させ、聖書の英雄や神話の神々を理想化された裸体で表した。さらに進んで、実在の人物を裸の神の姿で描いたのが、ブロンズィーノの《ネプトゥヌスに扮したアンドレア・ドーリア》で、ジェノヴァの老提督が海神ネプトゥヌスとして表されている。