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ヤコポ・ダ・ポントルモの肖像

ヴァザーリ『美術家列伝』1791年版の肖像版画(銘「GIAC. DA PUNTORMO」)

Wikimedia Commons / Public domain
生没年
1494–1557年
国籍
フィレンツェ共和国
様式
マニエリスム
本DB収録 1 点

ヤコポ・ダ・ポントルモ

Pontormo

フィレンツェで活動した16世紀の画家。本名ヤコポ・カルッチ。アンドレア・デル・サルトやミケランジェロに学び、強い表現をもつ初期マニエリスムを代表した。肖像画の名手で、弟子ブロンズィーノを育てた。

略歴BIOGRAPHY

生涯

ロンドン・ナショナル・ギャラリーによれば、本名はヤコポ・カルッチで、トスカーナの村ポントルモの生まれであることから、その地名で呼ばれる。J・ポール・ゲティ美術館の記録では1494年に生まれ、1557年に没した。初期の作品にはアンドレア・デル・サルトの影響が大きく、のちにはミケランジェロに強く学んだ。1515年には、フィレンツェの銀行家ピエルフランチェスコ・ボルゲリーニの結婚を祝う寝室の装飾に加わり、旧約聖書のヨセフの物語を描いた。孤独で神経質な人柄だったことが、残された日記と同時代の人々の回想から知られるが、弟子のブロンズィーノとはきわめて良い関係にあった。

様式の変遷

ナショナル・ギャラリーは、ポントルモを16世紀フィレンツェの主要な画家で、初期の、表現の強い形のマニエリスムの第一の担い手とする。ヨセフの物語の高く鮮やかな色彩は、1512年に公開されたミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の天井画に多くを負う。デューラーやルーカス・ファン・レイデンの版画など、北方の美術からも影響を受けた。板絵や肖像画のほか、ガッルッツォの修道院の受難伝の壁画や、表現の強い素描でも知られる。

代表作

フィレンツェのサンタ・フェリチタ聖堂カッポーニ礼拝堂の《十字架降下》、ナショナル・ギャラリーのヨセフの物語の連作、そしてJ・ポール・ゲティ美術館の《斧槍兵の肖像》(1529〜1530年)がある。ゲティ美術館の刊行物によれば、《斧槍兵の肖像》は、1529年から1530年のフィレンツェ包囲戦のさなかに描かれた、兵士の装いの若者の肖像とみられる。

影響

晩年にはサン・ロレンツォ聖堂の内陣の大装飾(1546〜1556年)に取り組んだが、1742年に失われ、今は素描によって知られる。ナショナル・ギャラリーによれば、ヨセフの物語の一場面には、少年の弟子ブロンズィーノの姿が描き込まれている。ブロンズィーノは師の様式を受け継ぎ、フィレンツェのメディチ家の宮廷の肖像画家となった。

代表作MAJOR WORKS

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