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ジョセフ・ライトの肖像

《自画像》1765〜1768年頃、メルボルン、ヴィクトリア国立美術館

Wikimedia Commons / ヴィクトリア国立美術館 / Public domain
生没年
1734–1797年
国籍
グレートブリテン王国
様式
啓蒙時代のイギリス絵画
本DB収録 3 点

ジョセフ・ライト

Joseph Wright of Derby

1734年にイングランド中部のダービーに生まれ、1797年に同地で没した画家。ろうそくやランプの光に照らされた科学の講義や実験の場面で知られ、「光の画家」と呼ばれる。

略歴BIOGRAPHY

生涯

1734年9月3日、イングランド中部のダービーに、地元の弁護士の子として生まれた。1750年代にロンドンの人気肖像画家トマス・ハドソンのもとで肖像画を学び、故郷ダービーを拠点に肖像画家として活動する。1765年から1773年にかけて、ろうそくやランプの光に照らされた場面を集中して描き、名声を得た。1774〜1775年にはイタリアに滞在し、ナポリで描いた習作を晩年まで作品の素材にした。1785年には個展を開いている。1797年8月29日、ダービーで没した。

様式

所蔵館のダービー博物館・美術館は、ライトを「光の画家」と呼ぶ。暗い室内を一つの光源で照らし、人物の顔や手を浮かび上がらせる夜の場面を得意とし、のちには月光や虹など、自然の光の効果にも取り組んだ。ロンドン・ナショナル・ギャラリーによれば、作品の一部は18世紀の産業革命と結びつけて語られてきたが、ライトの関心の中心は、そうした主題がもたらす光と影の劇的な表現にあった。

代表作

《太陽系儀の講義》(1764〜1766年、ダービー博物館・美術館)と《空気ポンプと鳥の実験》(1768年、ロンドン・ナショナル・ギャラリー)が、ろうそくの光の絵の代表作である。ダービー博物館・美術館は、青い光を放つリンの発見を描いた《賢者の石を探す錬金術師》(1771年)、1785年の個展に出した《インディアンの首長の未亡人》、晩年の《虹のある風景》なども所蔵する。

影響

パトロンには、陶器業者ジョサイア・ウェッジウッドや紡績業者リチャード・アークライトらがいた。ダービー博物館・美術館は世界最大のライトの収集を持ち、作品はエルミタージュ美術館やメトロポリタン美術館、テート・ブリテンにも所蔵される。2025〜2026年にロンドン・ナショナル・ギャラリーとダービーで開かれた展覧会は、啓蒙思想の旗手という従来の見方を問い直し、夜の場面で死や憂い、崇高を探った画家として捉え直した。

代表作MAJOR WORKS

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