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《開いた窓、コリウール》

La fenêtre ouverte
《開いた窓、コリウール》アンリ・マティス
Wikimedia Commons / ワシントン・ナショナル・ギャラリー / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
アンリ・マティス
制作年
1905年
素材
キャンバス / 油絵具
寸法
55.25 × 46.04 cm
時代
20世紀
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緑とピンクに塗られた二枚の窓扉が左右に開かれ、窓辺には赤い花の鉢が並ぶ。その向こうの海にはピンクや赤の帆柱の小舟が浮かび、蔦の葉が窓枠を縁どる。色は自然の色を離れ、筆跡が大きく残る。

概要

《開いた窓、コリウール》(仏: La fenêtre ouverte)は、フランスの画家アンリ・マティスが1905年に描いた油彩画である。縦55.25センチ、横46.04センチの小さなキャンバスに、南フランスの地中海に面した港町コリウールの窓辺を描く。ワシントン・ナショナル・ギャラリーが所蔵し、館は本作を、フォーヴィスムの初期の最も重要な作品の一つとする。

画面の読み解き

館の解説によれば、絵は別の世界をのぞく「窓」になりうるが、この作品では絵そのものが窓である。窓辺の植木鉢と木々の葉を通して、色と動きに目がくらむような光景が広がり、その先の海には帆船が揺れている。左右の窓扉は緑とピンク、青緑や紫で塗り分けられ、窓の外の空や海もピンクや淡い紫で描かれる。

技法・様式

キャンバスに油彩で描かれ、右下に署名がある。館によれば、フォーヴィスムは混ぜない鮮やかな色と、幅広くゆるやかな筆づかいで知られる。メトロポリタン美術館の展覧会「目のくらむ色彩(Vertigo of Color)」の案内によれば、マティスとアンドレ・ドランは自然に見える色ではなく自らの感覚に従い、港には絵具の管から出したままの原色を用いた。筆づかいも、なめらかに混ぜた筆から角張った筆まで変化に富む。マティスは「色は私にとって力だ」と書き、表現豊かにぶつかり合う4、5色で絵を組み立てると述べている。

来歴

館の記録によれば、本作はパリのドリュエ画廊を経て、1906年にル・アーヴルのピーテル・ファン・デル・フェルデの所有となった。のちその娘婿のレカン将軍に贈られたとみられ、1949年にはパリの個人蔵にあった。ニューヨークの二つの画廊が共同で買い取り、1952年8月6日にジョン・ヘイ・ホイットニー夫妻に売った。1998年、夫妻の収集として館に贈られた。館の展覧会歴の最初は、1906年にドリュエ画廊で開かれたマティスの個展である。所蔵番号は1998.74.7。

意義

メトロポリタン美術館の案内によれば、マティスは1904年にサントロペでポール・シニャックを訪ねて地中海の光を知り、翌1905年の夏、家族とともにコリウールに滞在して、年下の友人ドランを呼び寄せた。二人は浜辺や丘で自由に描き、その試みは筆触と色の役割についての考え方を同時代の人々に改めさせた。同じ年のサロン・ドートンヌで彼らの新作は伝統からの逸脱を嘲られ、ある批評家が「フォーヴ(野獣)」と呼んだことから、この一派の名が生まれた。館の動画の解説によれば、本作はまさにこの夏、ドランとともに過ごしたコリウールで描かれた。