《聖ニコラウスのお祭り》
- 作者
- ヤン・ステーン
- 制作年
- 1665–1668年
- 素材
- キャンバス / 油絵具
- 寸法
- 82 × 70.5 cm
- 所蔵
- アムステルダム国立美術館 (SK-A-385)
- 時代
- バロック・ロココ
- 流派
- オランダ黄金時代の絵画
室内で家族が聖ニコラウスの祭りを祝っている。中央の娘は人形を抱いて菓子の手桶を提げ、母親が両腕を広げる。左では靴に鞭の束を入れられた少年が泣き、母親のそばでは別の少年が笑っている。暖炉の脇では子どもたちが歌い、奥には年老いた男女がいる。
概要
《聖ニコラウスのお祭り》(蘭: Het Sint-Nicolaasfeest)は、オランダの画家ヤン・ステーンが1665年から1668年ごろに描いた油彩の風俗画である。縦82センチ、横70.5センチのキャンバスで、アムステルダム国立美術館が所蔵する。所蔵館によれば、聖ニコラウスの祭りは12月に行われ、オランダでは何世紀にもわたって同じように祝われてきた。所蔵館の主題の分類は、描かれた場面を12月5日の聖ニコラウス祭の宵とする。日本語版ウィキペディアによれば、オランダではこの祭りはシンタクラースとして祝われ、本作はその夜の家庭を描いている。
画面の読み解き
所蔵館によれば、良い子は聖人から贈り物を受け取る。手前の小さな娘は、菓子のいっぱい入った手桶をもらっている。娘は洗礼者聖ヨハネの人形も抱いている。一方、左で泣き叫ぶ少年のような悪い子は、靴に鞭の束しか入れてもらえない。母親は両腕を差し出し、その横ではコルフのクラブを持った少年が笑う。床には焼き菓子やパンの入った籠が置かれ、暖炉のそばでは若者たちが聖ニコラウスの歌をうたう。奥には年配の男女の姿がある。
技法・様式
キャンバスに油彩で描かれる。館の短い動画解説は、ステーンがこの祝祭にどのように生き生きとした活気を吹き込んだかを主題にしている。所蔵館は、ステーンを生まれながらの語り手と呼び、民衆の祭りのあらゆる要素をこの一枚に盛り込むことに成功したとする。画面では、贈り物を喜ぶ子と泣く子、笑う子と見守る大人が、一つの部屋に組み合わされている。
来歴
所蔵館によれば、1809年に購入された。所蔵番号はSK-A-385。日本語版ウィキペディアによれば、館の「栄誉の間」に展示されている。
意義
ワシントンのナショナル・ギャラリー・オブ・アートによれば、ステーンはハールレムで過ごした1660年代に、家族の団欒やにぎやかな宴の大作を多く描き、そこに諺や寓意画集に由来する教訓を込めた。本作は、そのハールレム時代に描かれた家族の祝祭の場面である。