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《あずまやで》

《あずまやで》アレクサンデル・ギェルィムスキ
Wikimedia Commons / ワルシャワ国立美術館 / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
アレクサンデル・ギェルィムスキ
制作年
1882年
素材
キャンバス / 油絵具
寸法
137 × 148 cm
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木漏れ日のさすあずまやで、18世紀の衣装をまとった男女が白いクロスの卓を囲み、茶やワインを楽しむ。手前には鉢植えの緑が茂り、左下では赤い上着の少年が、噴水の水盤に手を伸ばしている。

概要

《あずまやで》(ポーランド語: W altanie)は、ポーランドの画家アレクサンデル・ギェルィムスキが1882年に描いた油彩画である。縦137センチ、横148センチのキャンバスで、ワルシャワ国立美術館が所蔵する。18世紀の衣装の人々を夏の庭に描いた風俗画で、館は、ローマ滞在中に芽生えた画家の色彩への関心が十分に花開いた記念碑的な作品とする。

画面の読み解き

日の光のさす庭のあずまやで、18世紀の衣装をまとった男女がくつろぐ。白いクロスの卓には茶器とワインが並び、粉をはたいた髪の女たちが椅子にかけ、青い胴着の若い男が立って彼女たちを見下ろす。右では黒い衣の老人と赤い上着の男がグラスを手に語らい、奥の木陰にもほかの客たちが集う。手前には鉢植えの植物が茂り、左下では赤い上着に白い頭巾の少年が噴水の水盤に身をかがめる。ワルシャワ国立美術館の解説によれば、ロココの時代の衣装をまとった風俗の場面は口実にすぎず、画家のねらいは、まばゆい日ざしの中の人と自然を研究することにあった。

技法・様式

キャンバスに油彩で描かれ、右下に「A.GIERYMSKI / 82.」の署名がある。館によれば、制作に先立ち、画家は1875年の秋から戸外制作の下絵を重ね、自然の中に見える色と光の本質を探った。印象派と同じく純色の小さな斑点を並べ、離れて見ると光に震える色になる描き方を試している。アトリエで何度も描き直した本作には、下絵ほどの軽やかさはないが、絹の光沢、ビロードの深い色、レースの透け、植物の緑の階調、噴水の水のきらめきが、日に輝く夏の空気を生んでいる。

来歴

館によれば、本作は1904年に美術奨励協会の美術館の設立者たちから寄贈され、1942年にワルシャワ国立美術館に寄託された。第二次世界大戦中に持ち去られたが、のちに取り戻された。所蔵番号はMP 334 MNW。いまは館の19世紀美術のギャラリー(第112室)に展示されている。

意義

館によれば、本作は、ギェルィムスキが現実の分析的な描写と、想像から生まれた別の時代の優雅な人物像とを両立させようとした、最初で最後の作品である。モデルに使えたのはローマの庶民だけで、日に照らされた自然の新鮮な観察と、表情に乏しい理想化された人物の人形のような愛らしさとの食い違いが残った。