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《サンスーシのフルート・コンサート》

Flötenkonzert Friedrichs des Großen in Sanssouci
《サンスーシのフルート・コンサート》アドルフ・フォン・メンツェル
Wikimedia Commons / ベルリン旧国立美術館 / Public domain 拡大して見る ⌕
PLATE
作者
アドルフ・フォン・メンツェル
制作年
1850–1852年
素材
キャンバス / 油絵具
寸法
142 × 205 cm
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シャンデリアとろうそくの灯る宮殿の広間で、譜面台の前に立った王がフルートを吹く。左では着飾った婦人たちがソファで耳を傾け、右ではチェンバロや弦楽器の楽士たちが王を見つめている。

概要

《サンスーシのフルート・コンサート》(独: Flötenkonzert Friedrichs des Großen in Sanssouci)は、ドイツの画家アドルフ・フォン・メンツェルが1850年から1852年にかけて描いた油彩画である。縦142センチ、横205センチのキャンバスに、プロイセン王フリードリヒ2世(大王)がサンスーシ宮殿で開いた夜の演奏会を描いた歴史画で、ベルリン旧国立美術館が所蔵する。

画面の読み解き

館の解説(クロード・カイシュ執筆)によれば、王がみずから独奏者としてフルートを吹いた私的な演奏会の一つで、王の幼なじみシャゾの回想録に基づき、1750年に姉のバイロイト辺境伯夫人ヴィルヘルミーネが最後にポツダムを訪れた折の夜の演奏会とされる。王はプロイセン風の簡素な軍服姿で、「老フリッツ」の鋭い顔立ちに描かれるが、このとき王は38歳で、時代の合わない描写である。明るい赤のソファに白く輝いて座り、首をかしげて聴き入るのがヴィルヘルミーネで、隣にアマーリエ王女、背後に楽長グラウンが立つ。科学アカデミー総裁モーペルテュイは天井を見上げる。フルートのカデンツァの終わりを待って王を見つめる楽士たちの中には、チェンバロのカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ、フランツ・ベンダ、王の厳しいフルートの師クヴァンツがいる。

技法・様式

キャンバスに油彩で描かれる。館によれば、人物の心の動きは、細かく分かれた暖かな光の微妙な移ろいに響き合う。楽士たちには並んだろうそくの炎が、聴き手にはシャンデリアが割り当てられ、王にはろうそくとシャンデリアの鏡像の両方が属する。館が Google Arts & Culture に寄せた解説によれば、左足で拍子をとる王は高い譜面台の前で演奏しており、譜面台が楽団との視線を遮るため、画面に平行に並ぶ構図は王の姿で左の聴衆と右の室内楽団に分けられる。強い縦の線の中で、極端に短縮されたフルートが目を引く。習作から大画面に移す際、画家は画面の手前を横切る婦人を消して前景を空けた。

来歴

館によれば、構図は1848年に考案され、1850年春にポツダムの砂糖工場主ルートヴィヒ・フォン・ヤコプスが注文した。1852年8月初めに完成し、たちまちメンツェルの最も人気のある作品となった。のちに銀行家マグヌス・ヘルマンの手に渡り、1875年10月20日に館が購入した。所蔵番号はA I 206。

意義

館によれば、本作はクーグラー『フリードリヒ大王伝』(1840〜1842年)の挿絵で先に描いた主題を発展させたもので、啓蒙の王を描いた《サンスーシのフリードリヒ2世の円卓》(1850年、戦争で失われた)に続く作である。何千回も複製されて公式のプロイセン伝説を支えたが、それは画家の意図によるものではなかった。晩年のメンツェルは、王は日曜に母親に笛を吹いて聞かせる店員のようだと自作を厳しく評し、「そもそもシャンデリアのために描いただけだ」と語っている。英語版ウィキペディアによれば、スタンリー・キューブリックの映画『バリー・リンドン』(1975年)には本作を引用した場面がある。