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アルノルト・ベックリンの肖像

《ヴァイオリンを弾く死神のいる自画像》1872年(ベルリン旧国立美術館)

Wikimedia Commons / ベルリン旧国立美術館 / Public domain
生没年
1827–1901年
国籍
スイス
様式
象徴主義
本DB収録 1 点

アルノルト・ベックリン

Arnold Böcklin

スイスの画家。風景画から出発し、神話の生き物や寓意の人物を地中海の風景の中に描いた。とりわけ《死の島》で知られ、象徴主義を代表する画家の一人とされる。

略歴BIOGRAPHY

生涯

スイス歴史事典によれば、1827年にバーゼルの商人の家に生まれた。デュッセルドルフの美術アカデミーで風景画家ヨハン・ヴィルヘルム・シルマーらに学び、アントワープやブリュッセルを旅したのち、パリで1848年の二月革命を目にした。その後はローマ(1850〜1857年、1862〜1866年)、ミュンヘン(1858〜1859年、1871〜1874年)、ヴァイマル(1860〜1862年)、バーゼル(1866〜1871年)、フィレンツェ(1874〜1885年、1893〜1895年)、チューリヒ(1885〜1893年)と住まいを移す。1853年、教皇の衛兵の娘アンジェラ・パスクッチと結婚した。ベルリンの画商フリッツ・グルリットが作品を引き受けたことで暮らし向きがよくなり、チューリヒでは作家ゴットフリート・ケラーと親しく、1890年に名誉市民となった。1892年に脳卒中に倒れ、1895年からはフィレンツェ近郊フィエーゾレのサン・ドメニコに住み、1901年に同地で没した。

様式の変遷

同事典によれば、初めは風景だけを描いたが、しだいに人物の構図へ移り、1850年代半ばから神話の存在を描き始めた。1859年の《葦の中のパン》が最初の大きな成功となる。2度目のローマ滞在ではポンペイの壁画とラファエロを研究し、普仏戦争の印象からは《ケールの廃屋》や《死の騎行》が生まれた。1880年からは最もよく知られる《死の島》の主題を展開し、チューリヒ時代にはより記念碑的な大作へ、晩年は《戦争》《ペスト》など重く暗い作品へ向かった。

代表作

《ヴァイオリンを弾く死神のいる自画像》(1872年、ベルリン旧国立美術館)、《葦の中のパン》(1859年)、1880年から1886年に5点が描かれた《死の島》が知られる。

影響

ベルリン旧国立美術館の解説は象徴主義の画家とする。古典やルネサンスの美術、地中海の風景に学び、寓意や神話の主題で、奇妙で物思わしげな幻想の世界をつくり出した。その絵は、マックス・エルンスト、ジョルジョ・デ・キリコ、サルバドール・ダリといったシュルレアリスムの画家たちに大きな影響を与えた。

代表作MAJOR WORKS

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