
《自画像》1900年、ソローリャ美術館
Wikimedia Commons / ソローリャ美術館 / Public domain- 生没年
- 1863–1923年
- 国籍
- スペイン
- 様式
- 写実主義
ホアキン・ソローリャ
スペインの画家。故郷バレンシアの浜辺で遊ぶ子どもや働く漁師、家族の姿を、まばゆい地中海の光の中に描いた。肖像画家としても名を上げ、ニューヨークのヒスパニック協会の大作《スペインの情景》を残した。
略歴BIOGRAPHY
生涯
プラド美術館の美術事典によれば、1863年にバレンシアで生まれ、1865年に両親を亡くして叔父のもとで育った。1879年からバレンシアのサン・カルロス美術学校で学び、写真家アントニオ・ガルシア・ペレスの助手として働いた経験が、のちの画風に大きく影響した。1888年にその娘クロティルデと結婚する。1884年の《5月2日》でローマのスペイン・アカデミーへの奨学金を得て、1885年にはパリで写実主義や戸外で描く画家たちに感銘を受けた。1890年にマドリードへ移り、1892年の《もう一人のマルガリータ!》が全国美術展で一等賞を得た。1906年にパリのジョルジュ・プティ画廊で個展を開き、1909年初めにはニューヨークのヒスパニック協会での展覧会が大成功を収める。1911年から1919年にかけて、同協会のために各地方の人々を描いた大壁画《スペインの情景》を制作した。晩年、庭で肖像を描いている最中に半身不随の発作に倒れ、1923年、セルセディーリャで没した。
様式
同事典によれば、円熟期の画家を動かしたのは光への愛と、日の照る浜辺の暮らしへの愛だった。地中海のまばゆい光景は、写実主義の社会的な主題を描いた初期から、明るく心地よい場面へと移った画風の中心にある。妻や子どもたちを描いた作品も多い。
代表作
《もう一人のマルガリータ!》(1892年)のほか、《海辺の散歩》(1909年、ソローリャ美術館)、ヒスパニック協会の《スペインの情景》(1911〜1919年)が知られる。
影響
ソローリャ美術館によれば、画家の没後、妻クロティルデは1925年の遺言でマドリードの家と自らのコレクションを国に遺し、1932年、画家を記念する美術館として開館した。